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CRV-1/HB
Homebrew General Coverage Shortwave Receiver (1960) |
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この受信機に使用されているナショナル・ラジオ・パーツには以下のようなものがあります。 なるほど、松下は通信型受信機に必要なキー・コンポーネントをすべて取り揃えていたわけですね。 であれば、完成機がないというのも不思議な話。 ウェブを探したら、この時代に松下ナショナルは CRV-1 なる高一中二受信機を発売していたようです。 私はCRV-1について何も知りませんでしたが、JF1CBL 関OMが当時の雑誌記事のコピーを送って下さいました。 |
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| CRV-1はキットで、完成品はありませんでした。 価格は真空管なしのキットで18000円。記事に掲載されている回路図を見るに、 今回譲り受けた受信機とほとんど変わらない構成です。 であれば、このホームブルー受信機はCRV-1の原型機といえます。 そこで名前のないこの受信機を CRV-1/HB と呼ぶことにしました。 |
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| 高周波増幅回路 |
アンテナからの信号はコイル・パックのアンテナ同調セクションを通り、
6BA6 リモートカットオフ5極管で高周波増幅されます。 この管はAGC制御されています。
6BA6の出力はコイル・パックのRFセクションによりさらに同調選択され、周波数混合段に導かれます。
6BA6のカソード抵抗はCRV-1/HBでは300Ω、CRV-1では100Ωになっています。
CRV-1ではカソード電圧変化を測る方式のSメータが配置されていおり、ゼロ点調整用のポテンショがあります。 メータは1mA電流計です。 |
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| 周波数変換回路 |
本機の中間周波数は455kHz。
局部発振と周波数混合をそれぞれ独立した6BE6ペンタグリッド管で行います。
混合管はAGC制御されません。 混合出力はナショナル2IF-N1-A1狭帯域中間周波トランスに導かれ、
455kHzの中間周波数が取り出されます。
発振コイルはコイル・パックのOSCセクションにあります。 コイル・パック、周波数直線型メイン バリコン、 周波数直線型バンドスプレッドバリコンはそれぞれ3連タイプで、 セットで使用されるよう設計されているものです。 CRV-1/HBもCRV-1も、 バンドスプレッド バリコンは15pFのパディング キャパシタでメイン バリコンに接続されています。 CRV-1/HBではこの接続はシャーシ裏にある3つのラグ板を用いて配線されていますが、 CRV-1では双方のバリコンの間を空中配線する形で配線されています。 |
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| 中間周波数増幅段 |
中間周波増幅段は2段構成で、2本の6BD6が用いられています。
第1段・第2段ともにAGC制御され、
また共通のカソード回路に入った10kΩのポテンショメータでマニュアル・ゲイン・コントロールができるようになっています。
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| 検波段とAGC、Sメータ、ANL |
検波は6AV6 双2極・3極管の2極管部で行われ、ボリューム・コントロールを介して3極管部のグリッドに入れられ、
初段低周波増幅されます。
検波によって得られた直流電圧はAGC電圧として利用され、高周波増幅管と2本の中間周波増幅管のゲインを制御します。
CRV-1/HBでは100μAの電流計によるSメータが検波電流を読むような形で配置されています。
CRV-1ではSメータは高周波増幅段にあります。
本機にはAVC-MVC-BFO切り替えのロータリー・スイッチ (以下モード スイッチとも書きます。)があり、 MVCおよびBFOのポジションではAGCラインがグラウンドに落とされ、全段フルゲインで動作します。 また検波出力、具体的にはオーディオ・ボリュームのホット側から音声出力が背面パネルに引き出されており、 テープレコーダにつなぐためのレコーディング・ジャックとなっています。 ANLスイッチをONにすると、6AR5への入力信号が6AV6の2極管部に戻されてノイズ・リミッタとして動作します。 |
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| Q5'er端子 |
最後の中間周波トランスと検波回路からはQ5'er用の信号線が引き出されています。
Q5'erは455kHzの中間周波信号をさらに50kHzに周波数変換する追加回路であり、
これによって本機をダブルスーパーヘテロダイン化することができ、より優れた選択度を得ることができます。
Q5'erを使用しないときは、Q5'er端子にショート・プラグを挿し込んでおきます。 |
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| 低周波出力 |
低周波出力は6AR5によるシングル。
データシートの製作例ではシャーシ下面、6AR5の近くに出力トランスが配置されていますが、
CRV-1/HB実機ではアウトプット・トランス付きのスピーカを接続するように考えられており、
オーディオ出力トランスは持っていません。
シャーシ背面のスピーカ端子に出ているのはB電源と6AR5のプレート端子であり、
したがってその電圧は260Vにもなりますので注意が必要です。
ここはぜひ、出力トランスを内蔵させる改造を行いたいところです。
CRV-1ではモニタ用のスピーカが内蔵されており、フロントパネルのスイッチで内蔵スピーカ/外付けスピーカを切り替えます。 ただし雑誌記事によると内蔵スピーカではハウリングがひどいとのこと。 低周波出力管の入力信号はフロントパネルのヘッドホン ジャックに出ており、 プラグを挿し込むと低周波出力段への入力は切れてスピーカは鳴らなくなります (かすかなハムは残ってしまうでしょうけれど)。 ヘッドホンには、したがってハイ・インピーダンスのヘッドホンを用います。 |
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| BFO |
BFOはナショナル・ラジオ・パーツBFO-1 発振コイルとミゼットバリコン、それに6AV6を使った発振回路です。
モード スイッチをBFOポジションにすることによって 6AV6 にこB電圧が印加され、発振を開始します。
ミゼットバリコンはBFOピッチコントロールとして使用します。
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| 電源回路とスタンバイ・スイッチ |
本機は松下PT-80型電源トランスをもち(データシートではPT-70型を使用)、
6X4 両波整流管によってB電圧が作られます。 本機には安定化電圧回路はありません。
フロントパネルのパイロットランプは、6.3Vヒータ巻線によりAC点火される電球です。
フロントパネルのスタンバイ・スイッチをスタンバイ側にすると、 高周波増幅管と周波数混合管へのプレート電圧が遮断されて受信動作を停止します。 Lafayette HA-230 と異なり、スタンバイ中も局部周波数発振管は動作をつづけます。 |
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本機のシャーシ レイアウトは、データシートに掲載されている製作例そのままです。
大きく異なるのは、データシートではダイヤルに指針付きのもの
(トリオTX-1送信機キットでも同じ物が使われていますね)
が使用されているのに対して、本機では大型のバーニア・ダイヤルであること。 本機のフロントパネルは高さ実に30cmもあり、我がラボ最大の受信機 Hammarlund HQ-170 よりも高くなっています。 が、 パネル裏面を見ればわかるように、メータのレイアウトを変えればかなり低くできて、9R-59と同等にできるはず。 |
![]() データシートでの製作例外観 |
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2つのバリコンに印字されている番号−11602と08603−は、製造年月日のように思えます。だとすれば、それぞれ1960年2月11日と3月08日。
またSメータの目盛り盤にも1960の数字が見えます。 この受信機が組み立てられたのは1960年という推測になります。 CRV-1はすべてMT管による9球式で、局部発振と周波数混合を独立した真空管で行い、BFOも独立した真空管が担当しています。 したがって、本機はトリオ9R-59 (輸出モデル Lafayette HA-230 ) をよきライバルにする、といっていいでしょう。 さらに、この時代の日本のアマチュア受信機の主流はシングルコンバージョンの高一中二であった、といえます。 一方その頃のアメリカでは、QST誌を見るに受信機の主流はすでにクリスタルフィルターとプロダクト検波付きのダブルコンバージョンでした。 回路を簡略化し、高周波増幅を持たない初心者向けの製作記事であっても、 ダブルスーパーにプロダクト検波を持っています。もちろん市販機にシングルスーパーがなかったわけではありませんが、 入門機や低価格機にかぎられており、 もはやシングルスーパーに単なるBFOを付けただけでは実戦には耐えられない時代になっていたのです。 反面、自作機で運用するアマチュアが急速に減っていっていることを嘆く投稿記事も見られます。 |
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データシートでの部品配置
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この受信機には、 幸いなことに製作時に使われた中間周波トランスのデータシートそのものが残っていました。
回路図はもとより、調整手順などが掲載されており、これがなければ修理作業は相当困難なものとなっていたでしょう。し、これが松下CRV-1の原型機だったなどとは知らずにいたことでしょう。 外観上は、つまみが2つとパイロットランプのレンズが紛失しているほかは欠品らしい欠品も見当たりません。 が、保管状態はベストというわけではなさそうです。 当時シルバーに刷毛塗りされたとみられるシャーシのあちこちは錆びており、またバリコンのフレームのサビもかなり進行しています。 バリコンはラバーブッシュでマウントされていますが、ゴムが完全に硬化しきっていてバリコンフレームがぐらつきます。 電源表示パイロットランプのターミナルが折れ曲がって両端子が接触していたり、 そこから意味不明のリード線が宙ぶらりんになっていたり、 Sメータのターミナルがリード線でショートされていたりしてもいるので、 電源を投入する前に、じゅうぶんな注意が必要でしょう。 ホームブルー機とはいっても、ナショナルのパーツセットを使いデータシートに忠実に製作されているので、首をかしげるようなことはないように思われます。 部品のリード線を残す形でちょっと長めに配線されていますが、作業は大変丁寧です。 鉄製のシャーシは市販品のようですが、フロントパネル、仕切り板やパネルステーなどは手作り。シャーシの穴あけはもちろん手作業で、シャーシ加工だけでもずいぶん時間がかけられたことでしょう。 使われている抵抗やキャパシタは、ずいぶん古めかしいスタイルのものです。 いくつかのキャパシタはニッポンケミコン製のもので比較的新しい時代のものに見受けられますが、セラミック・キャパシタは一つも使われていません。 0.01μF程度のキャパシタの多くはワックスコーティングされたペーパーキャパシタで、劣化が気になります。 抵抗器もカラーコード表示のソリッド抵抗はなく、部品を見る限り (特に「キャパシタ」ではなくて「コンデンサ」という言葉が使われているものを見ると)、米国の1940年代の受信機に相当しそうです。 使われているSメータは1960年製の80mm角、100μAフルスケールの電流計。 針のゼロ点は20μA程度の位置にまで上がってしまっています。フロントパネルからメータを外して調べてみると、メータは残念ながら断線していました。 ゼロ点位置は前オーナーが何度かメータを開けているうちに狂ってしまったものとみられ、調整機構の小さなベークライト製の部品も破損していました。 低めのフロントパネルに作り直したいと思っていますので、別の小ぶりなメータに変えるべきでしょう。必要であればSメータ駆動回路も変更する必要があるでしょう。 クラシックな雰囲気を出すなら、手持ちに丸型メータがあるのでそれを使うのも良いと思われます。 メイン・バーニア・ダイヤルをきれいにしようとして取り外して、思わず笑ってしまいました。 裏面にメーカーの型番が、樹脂の浮き出し文字で <T-504 100mm VERNIER DAIRL TANAKA M.D.S. TOKYO> と入っています。これって・・・ DIAL のつもりなんだよなあ? |
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電源まわりを重点に、目視で回路接続をチェック。
ヒューズはなくなっており、ヒューズ・ホルダのブレードは曲がってしまっていました。
ブレードを曲げ直して、ヒューズを差し込み、いよいよ電源を入れてみます。 最初は本当に何も起きませんでした。 こりゃ電源トランスか・・・とテスタでチェックするに、正常な様子。 もう一度試すと、今度は全球ヒータが点灯しました。単なるプラグの接触不良だったようで一安心。 ランプホルダをいじってみたら、パイロット・ランプも点灯しました。 煙こそ出ませんでしたが、かすかに古い油の匂いが漂います。 なぜか電源スイッチのターミナル付近に油汚れがあり、これが匂いの原因のようです。 が、ほとんどの配線に使われているエンパイア・チューブの匂いかも知れませんし、ひょっとしたらキャパシタがいくつかやられかけているのかも。 しばらくは、通電中には目を離さないようにしましょう。 電源トランスからのメカニカル・ハムは全く聞こえず、優秀なトランスのようです。 出力トランスは今のところ手に入っていません。 他のラジオから一時借用、というのが一番手っ取り早いのですが、どれも完動状態かレストア待ちなので剥ぎ取ることができません。 しばらくは最終の低周波出力段なしで外部アンプをつないでテストすればいいでしょう。 まずB電源電圧を測定。 出力トランス接続用のシャーシ背面ターミナルの青色端子には、300VDCが出ています。 って、簡単に指で触れられるターミナルに300Vも出ているラジオというのは実に恐怖です。 ちなみにこのターミナルはアンテナターミナルとほとんど同じものが使われていて(アンテナターミナルは3端子ですが)、 自作機ゆえ機能名の表示などありませんので、うっかりするとアース端子だと勘違いしそう。 そこに300Vも出ているのですから、このラジオはウイドゥ・メーカーと呼んでもいいかもしれません。 スタンバイ・スイッチの先、高周波増幅管と周波数混合管のプレート電源部には150VDC。正常な値です。 オシロスコープをオーディオ・ボリュームの両端につないで波形を観測しながら、シグナル・ジェネレータで信号を入れてみます。 Q5'erターミナルはQ5'erを使わないときは3つのターミナルのうち2つをショートさせておく設計になっているのですが、 本機ではターミナルはあるものの内部ですでにショート接続されていました。 検波信号は音量調整ポテンショメータを通り、Sメータを通過してシャーシグラウンドに落ちる回路になっています。 断線しているSメータでは検波回路が閉じないので、ジャンパーコードでポテンショメータのコールド側をシャーシに落としてみました。 ・・・そうか、だからSメータのターミナルがショートされていたんだ! で、いろいろ試した結果・・・受信機は全く反応しません。 チューニングをとるとかすかに波形が。でも、これはラジオの電源を切っても同じでがっかり。 どこかの接触抵抗か何かで鉱石ラジオとして反応しているだけのようです。 やっぱり死んでいる・・・。 AVC-MVC-BFOスイッチを回してみたら、うわおぅ!!! ポジションを切り替えるたびにスイッチからパチッという大きな音とともに火花が飛び散ります。 げげげ。 メーク・ビフォア・ブレーク型のスイッチが使われているからか何かなのでしょうか? |
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ヘッドホン端子、すなわち初段低周波増幅出力の信号を引き出してPC用のアンプ内蔵スピーカにつなぎます。
初段低周波増幅管6AV6のグリッドに音声信号を入れると、きちんと増幅しています。
ハムは問題ないレベルで、電源平滑用のナショナル・ラジオ・パーツ電解キャパシタは今後しばらくは使えそうです。
普段使っているスピーカと違うので音質の善し悪しは不明。まあ悪くはなさそうです。
次にシグナルジェネレータで検波段に変調をかけた455kHzを入れると、スピーカから音が出ます。
第2中間周波増幅管6BD6のグリッドに入力すればこれもOK。
第1中間周波増幅管6BD6では・・・これまたOK、十分に増幅していると見え、弱い信号でも十分に聞こえます。
でもアンテナ端子から入れた信号はちっとも聞こえてきません。 それでは局部発振回路は発振しているのだろうかと、配線を追いかけてみると・・・ うわわっっ!!6BE6と6BA6を挿し間違えてる!!! 実は入手時、高周波増幅管6BA6と局部周波数発振管6BE6がデータシートに対して入れ違っていることに気がついていて、 データシートどおりに挿し直しておいたのでした。 ですが、他の部分はデータシートに忠実に製作されているこの受信機、 なぜかこの2本の位置を入れ替えて組み立てられていたのでした。 実物の配線を注意深くチェックしなかった私の初歩的ミスです・・・。 6BA6と6BE6はヒータのピンアサインは同じなので、真空管のヒータは無事でした。 まあ真空管がダメになってしまっても、スペアはじゅうぶんに手元にあるから問題はありません。 が、もしコイル・パックが焼き切れてしまったら・・・? で、コイル・パックの各コイルを導通チェックしてみると、幸いにもいずれも断線はしていませんでした。 一安心して真空管を挿し直し、いろいろつついているうちにバンドCで局部発振の動作が確認でき、 シグナル・ジェネレータのRF信号が復調できました。 実アンテナにつなぎ直したら、CRV-1/HBは15.240MHzのVOAを受信し始めました。 |
| 真空管を挿し直してもすぐには受信できなかったのは、 コイル・パックのロータリー・スイッチに接触不良があったのと、 メイン・バリコンのどこかに接触不良があったからのようです。 いじっているうちに、A/B/Cの各バンドとも受信動作しはじめました。 次第に、受信機のコンディションがわかってきました。 |
| 感度・選択度・安定度 |
現状での感度は期待をかなり下回っています。
VOAを聴くにもMFJのプリアンプを最大ゲインにする必要があります。
その状態で
コリンズ51S-1
に切り替えるとRFメータは50dB近くも振れています。
シグナル・ジェネレータを使ってみると、感度は調整を済ませた4球スーパー、
ヒースキットGR-64
よりも劣っていることがわかりました。 選択度は国際放送聴取ならば実用になるレベルです。 周波数ドリフトは意外なほど良く、電源投入後さほど経たずにチューニングした15.160MHzのVOAが、1時間以上も聴こえています。 それとも選択度が実は結構ブロードなのかな? あるいは局発が強烈にプルインしている?まさかね。 |
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| スプリアス/レシーバ ノイズ |
たぶん感度が悪いためなのでしょうが、へんてこな発振音や自己ノイズなどは少なく、とても静かです。
伝播状態が良くVOAがとても強力なとき、ローカルAM局かと思うほど素晴らしい音で聴くことができました。
このまま感度が良くなれば嬉しいのですが・・・。 |
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| BFO/AGC/Sメータ |
BFOは、中心周波数こそ10kHz以上ずれているけれど発振しています。
AGCラインの電圧挙動も、かなり重いながらも極端な異常は見受けられません。
ただし、AVC-MVC-BFOモードスイッチは本来3ポジションなのに、4ポジションのロータリー・スイッチが使われています。
で、火花が飛ぶのもすでに書いたとおり。
対策要です。 Sメータについては、キット版CRV-1のように高周波増幅管のカソード電位を測る方式に変更しようかと思います。 |
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| バンド スプレッド |
バンド・スプレッドのカバー範囲はかなり狭いものです。
アマチュアバンド受信には良いでしょうが、国際放送バンドには2倍から3倍程度広げても良いのではと思います。 |
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| ANL | 効き具合はまだよく試していませんが、ANLをONにするとオーディオ出力がかなり低下してしまいます。 6AV6の2極管部を使ったシンプルなものだし、そもそも期待できません。 スイッチはOFFのままにしておきます。 |
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検波段と初段低周波増幅段は正常に動作していると思われるので、再度中間周波段のチェックを行いました。
初段低周波増幅管の出力(ヘッドホン出力端子)とAGC電圧をオシロスコープで同時にモニターしながら、
目黒MSG-2161標準信号発生器を使って455kHzを各段に注入してみます。変調は400Hz 30%。 最初は検波段直前の松下2IF-N1-B中間周波トランス。 第2中間周波増幅管6BD6のグリッドに信号を注入し、まずシャーシ下側のネジを回すと、それだけで出力は倍以上に。 上側の調整ネジを回すと、オーディオ出力はとたんに数倍アップしました。 次は2つの中間周波数増幅段の間の中間周波トランス、松下2IF-N1-A2。 第1中間周波増幅管6BD6のグリッドに信号を注入します。 下側のネジではそれほど変化はありませんでしたが、上側のネジを回せばこれまたたちまち出力が大きくなります。 さあ、ずいぶん楽しくなってきました。 最後は周波数変換段の直後の松下2IF-N1-A1。 今度は局部発振管6BE6を抜いておき、混合管6BE6の第3グリッドに信号を注入します。 下側ネジの調整でわずかに出力アップ。 上側ネジを調整しようとしたら・・・・うおおうっっっっ! 感電してしまいました! 手持ちのプラスチック調整棒の先端はずいぶん丸まってしまっていたので、 上側ネジの調整には普通の精密ドライバーを使っていたのですが、 なぜかこの初段の中間周波トランスだけは上側ネジに電圧が出ています。 ともあれ調整をとってみると、期待通りこれまた出力アップ。 推測するに、本機のビルダー氏は、実際の放送を受信しながら受信音が最大になるように中間周波トランスを調整したのでしょう。 たまたまその時の中間周波信号のピークが455kHzからすこしはずれたところにあって、 しかも下側ネジは手付かずのままであったのだろうと思われます。 上側ネジによる同調と下側ネジによる同調とがずれたままになっており、これが感度不足の原因だったわけです。 調整前と調整後の受信感度は雲泥の差。 シグナル・ジェネレータの出力レベル表示からするに、全周波数帯において20dB前後の感度向上が確認できました。 選択度も確実にシャープになりました。 |
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中間周波増幅段が正しく455kHzにチューンできたので、6AV6と松下BFOコイルで構成されているBFOの調整を行います。
モードスイッチをBFOポジションにすると、AGCラインがグラウンドに落とされ、同時にBFO発振管6AV6のプレートにB電圧が供給されます。
フロントパネルには、BFOピッチコントロールつまみがあります。 これはBFO同調回路に入っているミゼット・バリコンを回すしくみです。 ミゼット・バリコンを半分メッシュした状態にしておき、無変調キャリアをシグナル・ジェネレータでアンテナ端子に注入します。 BFOコイルの調整ネジをまわして、ゼロビートをとりました。 BFOピッチコントロールはずいぶん効きすぎで、±10kHz程度は変化していそうです。 ±5kHzかそれ以下に下げたほうが使い勝手は良さそう。 後日の課題とします。 |
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BFO周辺。ミゼット バリコンが見えます。
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で、いじっているとそのうちバチッと、モード切り替えロータリースイッチから火花が飛びました。
あれ、今度はスイッチをいじっていないのに火花が飛んだ。
でも、受信機は何事もないかのように動作しつづけています。
スイッチを覗き込んでいると、そのうち、目の前でバチバチバチッとたけつづけに火花が!!
うわあああっっと叫びながら電源プラグをひっこ抜きました。
どうやらBFOポジションにしておくと時たま火花が飛ぶようです。
しかし恐いラジオだなあ。 もしかしたら、当時からBFOポジションにすると火花が飛びまくっていたので、 わざと回せないようにつまみを外しておいた、 だからモードスイッチとBFOピッチコントロールのつまみが今では失われているのだ・・・とは想像しすぎ? ここまできてミスに気がつきました。 これらの中間周波トランスの調整ネジは、下側がプライマリ・ワインディングで、上側がセカンダリ・ワインディングなのです。 ですから正しい調整手順は、まず上側をあわせ、次に下側をあわせるべきなのです。 うっかりしたなあと思い、再度調整を試みました。 が、ほぼ調整はうまくいっていたようで、それ以上の性能にはなりません。 で、シグナル・ジェネレータの信号を混合管に注入しようとして・・・あれっ? ちょっと待てよ、なにか変だ・・・・ |
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火花が飛ぶモードスイッチ
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回路図からすると、周波数混合管の第3グリッドには高周波増幅後の信号が加えられています。
真空管ソケットのそのピンは、コイル・パックからのG3とタグのついた黄色いワイヤーがつながっているところですからすぐにわかります。
で、ここに455kHzのシグナル・ジェネレータ出力をつなぎました。
が、待てよ・・・そのソケットにささっているのは・・・6BE6じゃなくて・・・6BA6だ!!! あわててもう一度配線を追いかけてみます。 この管にはカソード抵抗が入っていないから、局発・・・。 この管は2ピンと7ピンがつながっているから、RF・・・。そしてこれは確かにミキサー。 真空管を挿し込む位置をまたもや間違えているようです。 コイル・パックのデータシートに記載されている実体配線図を見てみました。 すると、CRV-1/HBの実機はデータシートの実体配線図どおりに製作されていることがわかりました。 データシートの実体配線図では、コイル・パックから真空管への配線がもっとも短くなるよう考慮されています。 結局、入手時に真空管が挿し込まれていた順番が間違っていただけではなく、 データシートの製作見本の写真(このページの最初のほうに示しているもの)の説明も間違っていたのです。 |
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| あれまぁ。 よく確認しないまま電源を入れ、気づかずにしばらくテストしていた自分自身にあきれてしまいました。 今まで実に、ペンタグリッド管6BE6に高周波増幅、 リモートカットオフ・ペントード6BA6に周波数混合を行わせた状態でテストしていたのです。 それにしても、案外動作するもんだなあ。 |
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ようやく正しい真空管が挿し込まれたCRV-1/HBは、当たり前ですがずいぶん調子良く鳴るようになりました。
いままで強い局でもAGC電圧は-1V程度までしか上がらなかったのに、いまでは-5Vを越えることもしばしば。
周波数によっては最初に比べ実に60dBも感度が上がっているところもあり、
わずか数メートルのビニール線アンテナにプリアンプなしでも実用になります。
当初はIFゲインコントロールをフルゲインからわずかでも下げると全く聞こえなくなっていましたが、
今ではすこしゲインを下げても大丈夫。 感度については、各バンドのダイヤル位置によるばらつきが認められます。 コイル・パックの各調整ネジにはおそらく製造時に付けられたネジロックがついたまま。 多分最初のビルダー氏は、トラッキング調整は行わなかったものと思われます。 調整で性能アップの可能性あり。 シグナル・ジェネレータを使うと、明確なイメージ混信があることがわかります。 が、所詮は中間周波数455kHzのシングルスーパーですからこの程度はOKとしましょう。 スプリアスやコンバータ・ノイズも少なく、 昼間の17.780MHzのワールド・ハーヴェスト・ラジオも夜間の15.240MHzのVOAニュース・ナウもたいへん良い音で楽しめます。 |
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中間周波増幅に6BD6を用いるというのは、メーカー製品や自作記事ともにこの時代の日本製の受信機に多く見られます。
が、アメリカ製のラジオでほとんど6BA6が使われます。
ちょっと調べてみても、6BD6を使っているのはナショナル(松下ではなくて本家ナショナル)の低価格モデルにある程度ですし、
CRV-1のライバル機といえる
9R-59
も、6BA6を使っています。 電波技術誌の記事において難波田 了OMは、CRV-1/9R-59/CS-7の比較評価にあたってCRV-1だけ真空管なしで届いたので、
と書かれております。 6BA6と6BD6のピンアサインは同一ながら6BA6のgmは約4400あり、6BD6の約2000に対して大きく利得を稼げます。 反面、中間周波トランスの造りや配線が悪いと発振しやすいといわれています。 が、1962年に難波田 了OMがテストしたとき、CRV-1は6BA6の上位球である5749を6BD6の代わりに使って問題が発生していなかったようです。 実は手元に5749Wも5750も新品が何本かあるのですが、貧乏性の私は試しに中古の6BA6に差し替えてみることにします。 交換後、念のために中間周波トランスの調整を確認してみました。が、再調整は必要ありませんでした。 で、結果は・・・発振などの異常動作は見受けられず、ゲインは明らかにアップ。 特に第一中間周波増幅管を置き換えたときにメリットが明確です。 6BD6ではAGC電圧-1.5V程度であった信号のとき、6BA6では-2.0V以上をマークします。 副作用が見られないのですから、6BD6に戻す理由もないでしょう。しばらくこのまま6BA6を使うことにします。 CRV-1/HBの中間周波増幅段では、第1段・第2段ともにカソード抵抗として300Ωが入っています。 この値を小さくすれば、もうすこしゲインが稼げるかも。 6BA6にしたら、選択度がすこし悪くなったような気がします。そんなことってあるのかな? 感度が上がったためにそう感ずるのでしょうか? あとで正確に調べてみましょうか・・・。 JA4AXC/1 中西OMが電波科学誌1961年7月号のコピーを送ってくださいました。 CRV-1の製作記事であるそれを読んでいて、不思議になりました。どうやら、中間周波増幅管に6BA6が使用されているようなのです。 記事中の回路図は6BD6となっているのですが、ブロック・ダイアグラム、実体配線図、内部写真のキャプションでは6BA6になっているのです。 はて・・・・ランチェンがあったのでしょうか? 記事では、組み立て後に2つトラブルがあった、とあります。 ひとつは低周波段の異常発振で、 出力管6AR5のプレート回路配線が初段低周波増幅管6AV6のグリッド・カップリングキャパシタのすぐ脇を通っていたのが原因。 もうひとつはAGCの異常動作で、Sメータ回路の配線が局発管6BE6のすぐ脇を通っていたのが原因。 いずれも配線を離すことによって解消できたとあります。 わがCRV-1/HBではそれらのトラブルは起きていませんが、参考になります。 またその記事ではキットの価格は14350円と書かれています。当初18000円だったものが値下げされたのでしょうか。 |
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経時的な周波数ドリフトは少ないのですが、ときたまいきなり1kHz程度ずれることがあります。
しばらくほおっておくと元の周波数に戻ってきたりします。
電源電圧変動の影響かもしれないし、局部発振管のソケットの接触不良などでもこういったことは良く起こります。
ので、プラスチックの調整棒で局発管6BE6のソケット周辺をつつきまわしてみると、
プレートとシャーシ・グラウンドの間に入れられた
ニッポンケミコン製の0.01μFオイルキャパシタ
を触るたびに受信周波数がホップします。
キャパシタのリード線の半田付けそのものには問題なさそうだし、
真空管ソケットのターミナルをつついても変化なし。でもキャパシタ本体を軽くたたくとホップが起きます。
キャパシタそのものがなにかしら機械的に不安定になっているようです。 疑わしいキャパシタを取り除き、おなじ0.01μFのセラミック・キャパシタに交換しました。 オリジナルのキャパシタは近くのシャーシ上に落とされていましたが、 今度は実体配線図も参考にして真空管ソケットのセンター・ピンに落としました。 調整棒で周辺素子を叩いたりつつきまわしたりしても受信周波数は変化せず、周波数ホップはなくなりました。 |
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AGCの動作を見ていると、最大感度までの回復にちょっと時間がかかりすぎます。
強力な局を受信していてアンテナを外すなどしてみると、AGC電圧は-1.0V程度まではすぐに下がるのですが、
そこから無信号状態の-0.3V程度まで回復するのに10秒程度かかったりします。
極端に深いフェーディングのときやチューニング中など、もう少しすばやく回復してくれればいいのですが。 AGCのフィルタ・キャパシタは0.05μFのペーパーキャパシタで、これをセラミックに交換してみました。 わずかに応答が速くなった気もしますが、その程度。 近くの0.01μFのペーパーキャパシタも間違って取り外してしまったので、これもついでにセラミックに交換。 これは全く影響なし。 中間周波増幅管を6BA6にした副作用が確認されました。 AGC電圧が-8Vを越えるほど大変強く入感してくる局では、 第2中間周波増幅管がオーバーロードになってしまって音が極端に劣化したり、ひどい場合は完全に無音になるのです。 6BD6に戻してみたらオーバーロードまでには至りません。 まあIFゲインを少し下げれば済むことなので6BA6のままで行きましょう。(後日訂正:どうやら6BA6のせいではなかったようです。) |
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バチバチ火花が飛び散るとあって、BFOのテストはじっくりできませんでした。
火事になってもいやだし、モード・スイッチの配線を変更してみます。
フロントパネルのスタンバイ・スイッチは今のところ必要ありませんから
(いつの日か必要になる時がはたしてくるのだろうか?)、スタンバイ回路は直結にして、
このスイッチでBFOのON-OFFをさせることにします。 ちょこちょこっと配線を変更してみると、当たり前ですがBFOを連続使用しても火花は出なくなりました。 火花の原因は、要するに半田付けポイントからリード線のヒゲが出たままになっていて、 すぐ近くのターミナルとの間でスパークしていたもののようです。 配線に使われているビニール被覆電線もエンパイア・チューブも、経時変化でカチカチになってしまっています。 CWあるいはSSBを受信するときはAGCを止め、オーディオゲインは十分に上げておき、 音量調整はIFゲインコントロールを使って行います。 復調音がBFOをかけていないときのようにモゴモゴいってしまうのは入力信号が強すぎてBFO信号が負けてしまっているためなので、 IFゲインをさらに下げます。 現状のBFOを使ってみるとやはり、使えることは使えるがとても不満、というのが率直な感想です。 理由はまず周波数安定度の不足、そしてBFO出力が低い(と思われる)ことです。 周波数変動のため、CWを受信するとキーイングのたびにピヨピヨしてしまいますし、 また信号強度や電源電圧の変動によっても周波数が動いてしまい、 バンド・スプレッドおよびBFOピッチコントロールから手が放せません。 BFO発振回路自体が安定していないためもありますが、 局発周波数が信号強度に影響されて変動している影響のほうがむしろ大きいように感じられます。 また機械的振動でも復調音は影響を受けます。 CWやSSB受信中は貧乏ゆすりは厳禁ですし、となりのデスクの上のキーボードをたたくたびに復調音が揺れてしまいます。 難波田 了OMの電波技術誌の記事にもやはり、 安定度は9R-59よりは良いがCWやSSBには不足、BFOは弱すぎ・・・との旨のことを書いておられますから、 このCRV-1/HBが特に調子が悪いといったものでもなさそうです。 CRV-1/HBのBFOはチューンド・プレート発振回路です。 発振管6AV6のグリッドから取り出された発振出力はシャーシをほぼ横断する形でシールド線で引き回され、 15pFのキャパシタを介して検波ダイオード6AV6のプレートに注入されます。 トリオ9R-59ではQマルチ兼用BFOということもあって、第一中間周波数増幅段の上流から注入されているのと対照的。 Radio Designer's Handbook によると、検波ダイオードに注入するのは一番安定なように思えるが必ずしもそうとは限らない、とあります。 この方法で最も重要なのは十分な発振出力を確保すること。 検波ダイオード部では中間周波信号の強度が最も高いので、これを必ず上回るだけのBFOパワーが必要なわけです。 CRV-1/HBでBFOパワーが不足気味に感じるのも、こういったことによるものかもしれません。 第2中間周波増幅段をゲイン固定、つまりAGC制御せず、 この段の入力にBFO信号を極めて疎に結合させる方法をRadio Designer's Handbookは推奨しています。なるほど。 いずれにせよ本格的にSSBを受信するならば電圧安定管の使用 (もしくはRFオシレータを水晶発振にしたダブルスーパー;いわゆるコリンズ方式) とプロダクト検波の採用は不可欠だ、ということなのでしょう。 アメリカではすでに普及していたこれらの方式の恩恵を日本の普通のアマチュアが受けるのは、もう少し先のことだったようです。 しかし、10年後の状況の変化を、誰が想像できたでしょうか・・・。 というわけで、1960年に戻ってひきつづき楽しみましょう。 すでに書いたようにピッチコントロールは効きすぎで、 ほんのわずか動かしただけでピッチは大きく変化してしまいとても微調できる代物ではありません。 CRV-1/HBのデータシートではBFOピッチコントロールのミゼット バリコンは10pFのものを使用とあり、 実体配線図ではロータ2枚、ステータ1枚のミゼットバリコンが描かれています。 が、実際に使用されているのはロータ6枚、ステータ5枚のバリコン。 このために、ピッチコントロールが効きすぎているのでしょう。 ロータの羽根を引っこ抜いてもいいのでしょうが、ジャンク箱の中にハマーランド社製のちょうど良さそうなバリコンがありました (ハイパワー用のセラミック ベース品なのでオーバースペックではありますが) ので、これに取り替えてみることにしました。 ただ単にバリコンを交換しただけでは、うまく455kHzを発振させることができませんでした。 バリコン容量が小さすぎてBFOコイルでの調整がとりきれないためです。 バリコンに並列に10pFのセラミック・キャパシタを入れたところうまく調整でき、 ピッチコントロールの効き具合もちょっと不足気味ながら許容できる程度。 シャフトの動きもスムースで、SSB復調の微調整が大変楽になりました。 ただし、受信キャリアにBFO周波数が引き込まれがちな傾向はやはり残っています。 特に強力な信号に対するゼロビート近辺ではそれが顕著。 オーディオ ゲインを十分に上げておき、IFゲインを下げて使用すればこれは回避できます。 |
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BFOのテストをしているうちに、ときおり不安定なノイズが出るようになってしまいました。
接触不良が起きているようなバサバサしたノイズで、しばらく続いたり、ふっと止まったりします。
ノイズが出ているときは、アンテナを外しても、どのバンドでも、またバリコンの位置がどのようであっても出ます。
オーディオ・ゲインを絞ると音は小さくなりますが、絞り切っても音は消えません。
さらに、ノイズが止んでいる場合であっても、オーディオ・ゲインで音を絞りきれないケースがあります。
いったん発生すると、とても放送を楽しむことはできません。 BFOをOFFにするとバサバサノイズは出にくくなりますが、これはBFOそのものがノイズを出しているのではなくて、 どうやら検波段の入力が大きいと起こりやすいようです。 BFOを止めてVOAを聴いているとき、IFゲインを絞るとバサバサノイズが出にくくなったりします。 おそらく検波段のどこかが不安定になっているのでしょう。 検波段とオーディオゲイン・コントロール周辺を調整棒でつついてみると・・・ ポテンショメータのコモン側ターミナル配線の接触不良でした。 ここは本来Sメータにいく線がつながるべきターミナルですが、Sメータ断線のため、 このターミナルを直接シャーシに落とすよう変更しておいたのです。 が、どうもイモ半田だったようです。 ラグ板など各パーツのターミナルは表面の酸化が進んでいて、半田のノリがどれも今一つです。 ヤスリがけをしておいてから半田付けするべきなのですがつい億劫で・・・。 オーディオ信号の配線にはシールド線が使われていますが、 シースの表面はどこもうす汚れています。 ので、ついでにボリューム・コントロール周辺の配線を引き直しました。 不安定なノイズは消えました。 |
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ノイズの原因を調べているとき、初段低周波増幅管のグリッドバイアス電圧が安定していないことに気がつきました。
強力な信号を受信するとバイアス電圧がより負になります。し、変化の具合も不安定です。 実はいままで、オーディオゲインをフルに近い位置まで進めると音声出力が逆に出なくなってしまうトラブルに気がついていました。 オーディオゲインのポテンショメータのセンター(ワイパー)端子から取り出された音声信号は、 0.01μFのキャパシタを通って初段低周波増幅管のグリッドに加えられます。 もしこのカップリング キャパシタがリークしていれば、グリッドにキャリア信号強度に比例した負の電圧が加わるだろうし、 またポテンショをフルの方向に回せばこの傾向はいっそう強まるでしょう。 つじつまが合います。 はたしてキャパシタを新品に交換してみると・・・グリッドバイアスは安定しました。 オシロスコープで見ると、もちろん音声信号が乗っていますが、平均値は信号強度に関わらずフラット。 オーディオゲインをフルまで進めても、音声出力は消えたりはしません。 キャパシタのリークと不安定なバイアスは原理的に音質にも影響を与えていたはずですが、交換後の音質の変化はほとんど気づきません。 |
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第一中間周波増幅段の入力回路にも問題の0.01μFオイル・チューブラ キャパシタが使用されています。
これは中間周波トランス2次側巻線の片側をグラウンドに落とすためのIFバイパスとして機能します。
2次側巻線の反対側は中間周波増幅管のグリッドにつながります。
このキャパシタに印加される電圧は直流的には中間周波増幅管のグリッド電圧と同じですから、
耐圧はせいぜい10Vちょっとあれば済むはずです。
が、今日買ってきたばかりの250V耐圧のマイラ キャパシタに交換してみました。 で、違いは一目瞭然。 いままで10秒以上かかっていたAGCのフルゲインへの回復が、1秒以内で完了します。 強力な局を受信していてアンテナを外すとただちに受信機はフルゲインになり、音量はかすかながらもはっきり聞こえつづけています。 ノイズが少ない15MHz帯でチューニングするとき、強い局の間の弱い局を探すのが大変楽になりました。 21MHz帯のノイズフロアに近い微弱な局も、ボリューム コントロールを調整し直すこともなくきれいに聞こえます。こうでなくっちゃね。 |
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次のキャパシタ交換は、第2中間周波増幅管のプレート回路に入っている、やはり0.01μFのオイル・チューブラ。
もしこのキャパシタの容量が減れば、プレート回路のAC抵抗が増大してゲインに影響が出るだろうし、
リークがあればプレート電圧が低下したり、発熱の可能性も考えられます。
で、交換してみると、これは変化が見られません。
プレート電圧は交換前と変わらず198V。
設計値は200Vですから問題なし。 感度にも明らかな変化はなし。 デジタル マルチメータでこれらのキャパシタの直流抵抗値を測定してみたら、 交換しても変化がなかったものは抵抗値無限大を示しますが、あとの3つはそれぞれ5MΩ、130kΩそして80kΩ。 かなりのリークです。 この受信機にはこの0.01μF オイル・チューブラはあと一つ使われています。 が、それはレコーディング・ジャックの直流阻止用。 今のところ使っていないし、 それにレコーディング・ジャックは初段低周波段の出力から取り出すように変更しようかと考えているので、 放っておくことにしました。 他にも0.01μFのキャパシタは何個も使われているのですが、 それらはプリンストン・ブランドのワックスコーティングされたペーパーキャパシタ。 ヒマとパーツの在庫があるなら、取り替えておいたほうが良い類のものです。 初段低周波増幅管のプレートと出力電力増幅管のコントロール・グリッドをつなぐのも0.01μFのペーパー。 いまだに出力トランスが手に入っていないので、 このキャパシタを通った信号をオシロスコープで見ながらアンプ内蔵PC用スピーカで聴いているのです。 オリジナルのキャパシタではごくわずかながらリークが確認されていました。 もしこのキャパシタがショート故障したりすれば、初段低周波増幅管のプレート電圧が次段のグリッドにモロにかかって、 今は抜いてあるものの、6AR5はオシャカになるでしょう。 し、アンプ内蔵スピーカも吹き飛んでしまうでしょう。 さっさと交換してしまうに限ります。 新品マイラ キャパシタに交換したらもちろんOK、DC電圧は全く観測されません。 高音が心なしか良く出るようになった気がします。 |
Band spread is at 90% position ( tuning cap is almost closed )
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周波数ドリフトの程度を測ってみました。
今回は実際の受信周波数の変化ではなくて、局部発振周波数を周波数カウンタで読んでその変化を調べてみます。
結果は
こちら。
最大変化幅で3kHz。
コリンズタイプに比べたら劣るのは致し方ないし、SSBやCWにはつらいものがありますが、回路構成からすれば上出来だと思います。
ほぼ同じ条件で
Lafayette HA-230
(9R-59) を測ってみたら、最初の30分のドリフトが勝負にならないほど大きいことがわかりました。
HA-230はヒータ予熱という大技を持っていますが、それを使わないのならCRV-1/HBの圧勝といえます。
ただし実際の受信周波数のドリフトは混合管や高周波増幅段などの影響を受けますから局発周波数の変動だけでは総合的な判断はできませんが・・・。 本機のBFOの代わりにシグナル・ジェネレータの出力を注入してSSBやCWを受信してみると、 多少はよくなるものの依然として受信音のピッチは明確に変動します。 当時多くの局が行ったように、局部発振管6BE6のB電圧の安定化を試したくなります。 機械振動による受信ピッチ変動の主要因は、 シャーシ下のバリコンやコイルパックそれにBFO出力の配線が揺れてしまうことにあります。 |
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電波技術誌の難波田 了OMの評価記事には、
とありますが、今ではハイインピーダンス型を買い求めるのは困難になってしまいました。 同氏はまた、
と書かれております。なるほど! |
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たとえいいかげんな表示であったとしても、Sメータは短波受信機に欠かせないアイテム。
フェーディングに応じて振れるSメータにこそショートウェーブのロマンがある、とは気取りすぎ? 入手時すでに断線してしまっていたSメータをどうしたものかと、ここ数ヶ月考えっぱなしでした。 手持ちの丸型電流計を取り付けようとすると、 すでに空いてしまっている角型パネル取り付け用の穴が残ってしまいちょっとみっともないなあ。 フロントパネルを小さくしてLEDバーグラフメータとLCDデジタル周波数カウンタをつけるのもいいかな、 いやいやそれでは現在のダイヤルのレイアウトとマッチしないから、いっそのこと全部分解してシャーシから新規に作り直すのもいいかも、 それならバーニア ダイヤルではなくてエディストーンみたいなかっこいいダイヤルが欲しいなあ、 きちんとケースにも入れたいし、放電安定管とプロダクト検波も欲しいし、SSBでもSメータ使いたいし・・・ あれあれ、これでは修理じゃなくて完全新作になってしまいます。 で、切れた1960年製100μA角型電流計と手持ちの1955年製1mA丸型電流計を眺めていたら、 あれれ、この2つはどうも中身のサイズが一緒みたいだぞ。 ケースをあけて中身を取り出してみると・・・メーカーは違うのに、 中身は取り付け穴といい目盛り盤のネジ穴位置といい寸分たがわず。これはラッキー! さっそく移植作業にとりかかります。神経を張りつめて作業し、無事にメーター機構を入れ替えることができました。 組替え途中でメータハウジングとカバーを薄いシンプルグリーン溶液と小型超音波洗浄機で洗浄して研磨剤で磨いたのできれいにもなったし、 なによりオリジナルのフロントパネルを改造せずにすみます。 メータの目盛り盤はオリジナルのものですが、中身はいまやDC1mA計。 もはや100μA計ではないのでCRV-1/HBオリジナルの検波電流計としての利用はできません。 そこで、予定通りCRV-1の方式、すなわち高周波増幅管のカソード電圧変化を読むタイプにします。 CRV-1のメータは1mA計が利用されるので、願ったりかなったりです。 高周波増幅管6BA6のカソード抵抗値やスクリーン抵抗値はCRV-1とCRV-1/HBで異なっているので、 CRV-1の回路を参考にしながら手持ちの部品を組み合わせて適切に動作する抵抗値を見出しました。 メータはダンパーの効きが弱く、AGCの動き以上にオーバーシュートしてしまいます。 これでは使いづらいので、安直にメータ両端に大きな電解キャパシタを入れて針の暴れを抑えることにしました。 ゼロ点調整のポテンショメータはフロントパネルのヘッドホンジャック用の穴を利用して取り付けることにし、 メータ逆振れ防止用にシリコンダイオードを入れることにします。 ジャンパーコードで仮配線したSメータはうまい具合に動作します。 6BA6からゼロ点調整のポテンショ、 そしてSメータまでの配線はそれなりに長い引き回しになってしまいました。 通常はほとんど問題がありませんが、注意深くチェックすると軽く発振ぎみな周波数スポットがあります。 取り回しを再検討する必要あり。 |
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高周波増幅段はIFゲインコントロールの影響を直接的には受けませんので、
IFゲインをフルから落としていくと、ゼロ点は動かないままSメータの読みはスムースに低下していきます。
コリンズ51S-1
や
ハリクラフターズSX-96
ではゲインコントロールを落としていくとSメータのゼロ点がそれに応じて上がってきますが、
感覚的にはCRV-1/HBのほうが違和感がありません。
BFOを作動させるとメータは大きく振れっぱなしになりますし、AGCを切れば当然メータはゼロに固定になります。
SSBやCWの受信中にメータが使えないのは寂しいので、そのうちオーディオ デリバードのAGC回路でも工夫してみましょうか。 今回のSメータ回路にはメータのゲイン調整はありません。 が、コリンズ51S-1のRFメータが60dB振る信号のときにCRV-1/HBは0-100μAの目盛のうちだいたい60を指します。 半島からの強力な信号でも振り切ることはありませんし、実用的なアクセサリーとしてちょうどいいものであると思います。 必要以上に大きいCRV-1/HBのフロントパネルは、この80mm角型Sメータを取りつけてはじめて全体的なバランスがとれます。 電波に応じて動くようになったメータを見ていると、本当に受信機が生き返ったと感じられます。 |
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本機の心臓部ともいえるナショナル 短波専用コイルパック 3BR-330は、
コイル コアやトリマ キャパシタの調整部全ての赤色エナメル固定が完全なままでした。
おそらく組み立て後に一度も調整が行われていないものと思われます。
各バンドともダイヤル位置による感度のばらつきが認められるので、再調整によって性能向上できるのではないかと思われました。
入手時に付属していたコイル・パックのデータシートに調整手順も書いてあります。 で、いよいよエナメルを割って再調整に挑みました。 その結果・・・およそ3.5MHzから7MHzをカバーするバンドAについては全域で感度向上が確認されたのですが、 バンドBとバンドCについてはうまくダイヤル全域で感度を向上させることができません。 各バンドでの調整はバリコン位置5%と95%の2ポイントを基準にするのですが、 局発の可変範囲をデータシートの通りに合わせようとするとコア位置やトリマ位置をずいぶん動かす必要があります。 どうも後日じっくりと取り組む必要があるようです。 |
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作業中、錆びついた銀色刷毛塗りシャーシを見ていると何とかしたくなってきます。
かといって全部バラして塗装と組み立てを最初からやり直すほどの元気は今はありません。
ので、フロントパネルだけを再塗装することにしました。 スプレー式剥離剤を使って汚れた銀色のペイントを落とすと、最初組み立てた際に寸法取りを間違ったのでしょう、 いったん開けられた小穴が半田で盛られて塞がれている部分がありました。 スチールウールで磨いてからスプレーを吹きました。 CRV-1のフロントカラーのイメージをもたせて選んだ色はアイボリー。 リニューアルしたフロントパネルを組みつけると、正面から見ている限り完成したての自作受信機という感じです。 さて、局部発振段は電圧安定化されたはずなのに、受信が安定しません。 どうもどこかの接触不良が出ているようで、同調が取れなくなったり、 周波数がホップしたり、急に感度が低下したりするようになりました。 一番怪しいのはメイン バリコンのロータのベアリングの接触、あるいはバリコンフレームのぐらつき。 で、バリコンブラケットのゴムブッシュを代用品のケーブル グロメットに取り替えます。 すると、感度はいっそう悪くなってしまいました。 あれこれ調べると、何の事はない、理由はバリコンのRFセクション端子の半田付けが外れたためでした。 直視できない場所であり、症状としては高周波増幅段が増幅していないように見えるので、特定するのにかなり時間がかかりました。 バリコン下面の半田付けを行うために、バリコンをシャーシから完全に外しました。 ついでに超音波洗浄機とシンプルグリーンで洗い、バリコン配線を引きなおします。 これで感度はずいぶん回復したものの、やはりどこかしか不調。 コイル・パックの再調整を数日間にわたって行い実用的な性能にはなりましたが、以前の感度が取り戻せていない感じです。 受信機全体のゲインがいまひとつ稼げていないかのようです。 |
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高崎のサープラス ショップで買い込んだパーツを使って、レトロフィットを続けます。
オリジナルの電源ケーブルは薄いパステルブルーで、当時の流行のものだったのでしょう。
風化はさほどひどくありませんが、シャーシの穴にグロメットを取り付けるついでに新品に交換してしまいましょう。
とはいっても買ってきたACコードを良く見るとSONY 1972とあります。
あれれ、28年前の新品だ。まあオリジナルよりも12年も新しいからいいか。 カバーが失われていたヒューズホルダはサトーパーツの新品に。 電源トランス1次側の0.005μFのワックスペーパーキャパシタはパンクすれば火災の危険もあるので新品の高耐圧フィルムに交換。 アンテナターミナルもほとんど同一の新品、スピーカ用のターミナルは豪華金メッキのRCAステレオピンジャック 280円也にしました。 オーディオ出力用として、標準ステレオ ジャックと併用することにします。 もともと使われていたラグ板は薄くて曲がりやすくカシメも粗雑な製品なので、 大き目の抵抗を取り付ける必要のあるものは新品のしっかりしたものに交換しました。 オリジナルのネジはすべてマイナス溝ネジで、頭がどれもひどく赤錆びていたので、 目につきやすいものやいったん緩めたものはステンレス製の新品に交換しておきました。 トグル・スイッチのON-OFFタグも新品に。 このページは自分自身の作業記録として便利なのですが・・・ 読み返してみるとモード・スイッチは4ポジションのものが使われていると以前に書いています。 のに、このロータリースイッチはどうみても3ポジションです。 去年の9月だよなあ、よっぽど仕事に疲れていたのかストレスだったのかノイローゼだったのか、 ともかくスイッチ交換の必要はなさそうなのでBFOとAGCの配線を引きなおしてオリジナルの状態に戻しました。 もう火花は飛びません。 元のスタンバイ・スイッチの配線は復旧せず。今後オーディオAGCの実験でもするときに便利に使えるでしょう。 勢いづいて高周波増幅管6BA6のカソード抵抗を100Ωに変更、 中間周波増幅管については150Ωに変更。わずかに感度アップしたようですが、以前の元気は取り戻せていません。 0.01μFの松下製フィルムキャパシタも10個ほど買ったので、 残りのペーパーキャパシタを全部交換してしまうことにしました。 電圧の高くないところならSprague社の小型アキシャルの手持ち品のほうが便利なので、 最大印加電圧を実測確認しながらひとつひとつ作業を進めていくと・・・あれっ? |
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交換したパーツ
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感度が復活したと喜んでいたら、周波数安定度が以前のように悪くなってしまいました。
AMでは気にならないものの、CWとSSBの受信周波数が短い周期でふらつき、受信音も濁っています。
オーディオ出力をWaveSpectraで観測してみると復調音のちょうど±100Hzにもサブピークが見られます。
放電安定管から電源供給を受けているBFOの発振周波数安定度を再確認してみました。
発振出力は周波数カウンタでチェックするかぎりじゅうぶん安定しています。
数分間にわたっての変動はせいぜい数Hzで、これが原因とは思えません。
にもかかわらず復調周波数は電源電圧変動の影響を依然として受けているようです。
ミキサーのスクリーン抵抗が断線していたときはこんなにふらつきませんでしたから、
ミキサーも電源を安定化する必要があるようです。 ミキサーのプレートおよびスクリーン電圧を0B2から取るように仮配線してみると確かに改善されます。 が、完全ではなく、高周波増幅管も安定化する必要があるようです。局発周波数の安定ばかりではなく、 極間容量の変動による周波数ずれを抑える必要があるのでしょう。 ここまでやるなら、108V管ではなくて0A2 150V放電安定管を使用すべきでしょう。 Radio Handbookに掲載されている高級自作受信機の場合、 0A2で得た150Vを音声出力を含む受信機のすべてのB電源として利用しています。 CRV-1/HBでは、高周波増幅・局部発振・周波数混合・BFOの4球を150Vに安定化し、 中間周波増幅と検波・低周波増幅は従来どおりとしましょう。 局発管は0B2の時に比べて直列抵抗を入れて約100Vに下げなければならない分安定度は低下してしまうでしょうが、 それでもノーマルよりはずっと良いはずです。 電源まわりの大変更を再度実施し、0B2を0A2に差し替え、電源を投入します。 結果は上々、スタートアップ後の温度上昇に伴うなだらかなドリフトや機械振動による変動は当然残っていますが、 短い周期での周波数のふらつきはほぼなくなりました。 放電安定管を使用しても電源周波数のリップルは結構残っており、 この電圧変動が受信周波数を50Hzで揺さぶっていたようです。 放電安定管の出力直後と局発のプレートに中古のSprague製15μFキャパシタを入れたところ、 受信音の濁りは気にならない程度に改善されました。 これでアマチュアバンドのワッチも楽しめます。 1960年のJA標準構成といえる受信機は、 当時多くの先輩方が取り組んだと聞く改善を盛り込んでここに復活しました。 |
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小学生の頃、初歩のラジオの巻末のキットの広告を毎晩食い入るように見ていました。
受信機キットの最高峰は高一中二通信型受信機。
0-V-2キットを購入して完成させたとき、いつか高一中二に挑戦するぞと考えたものです。
結局計画は実現しませんでしたが、CRV-1/HBの修理はそれとたぶん同じ、あるいはそれ以上の楽しみを与えてくれました。
7ヶ月以上にわたってのんびりと修理をつづけている間に、
100pFのマイカとブロック電解をのぞくすべてのキャパシタといくつかの抵抗を交換し、半分以上の配線を引きなおしました。
ここまでやることがわかっていたのなら完全に分解してシャーシの再塗装からやり直してもよかったな、
とちょっと後悔しています。 きれいになったフロントパネルのバーニア・ダイヤルを回すと、 40年前の手作り機とはとても思えないほどの感度と音質で海外放送が飛び込んできます。 ウォームアップ後の安定度も良好で、 大型Sメータの動きを眺めながらゆっくりと英語ニュースやエキゾチックな音楽を楽しむことができます。 アパートベランダのビニール線アンテナでは人工ノイズがひどくてDXingとは行かないところが残念です。 マイクロプロセッサやスイッチング電源、インバータなど影も形もなかったはずの1960年の短波を聴いてみたいと思いますが・・・ タイムマシン回路を組み込むにはシャーシがちょっと小さすぎるようです。 最後に、CRV-1に関する資料をご提供くださったJF1CBL 関OM、JA4AXC/1 中西OM、 貴重なアドバイスをくださったJA1VBN 花澤OM、 そして本機CRV-1/HBをご提供くださった富岡市 青木OMにお礼を申し上げます。 |